所長のひとこと

怒りの克服

 私が最も克服したい人間的欠陥は、怒りを抑制できないこと、そして寛容でないことです。自分の現在の価値観にとらわれ他人を赦すことが容易にできません。
他人に完全を求めることこそ愚の骨頂と理解しながらも、すぐさま怒りに囚われてし まいます。

怒りの感情に駆られて、人に対して悪いことをしたり、自分にとってよくない結果になることもあります。一時の怒りの爆発によって、大きな不幸を招いてしまう可能性もあります。

怒りは人の感情の中でも激しいもので、瞬間的に湧きあがり、一気に増幅し、自分自身でコントロール不能となります。

古くからキリスト教においても人を罪に導く七つの大罪として3番目に「憤怒」をあげています。

そして六波羅密でも「貪欲」「怒り」「愚痴」の三毒が人間の持つ最も大きな「煩悩」といわれています。

煩悩は本来人間が生きるために与えていただいた本能ということですが、過ぎたれば身を滅ぼすことにつながります。

いつまでも人が変わることを期待し続けるのか、それとも自分の考えを変えるか。答えは後者しかありません。

人格者になりたい心から思います。

周囲を見渡せば、年齢を問わず、穏やかで悟りを開いた坊さんのような方がたくさんいらっしゃいます。

何よりもそんな方に畏敬の念を抱きます。

努力を重ねて私心を排してこられた結果であり、弛まぬ努力を継続されているのだと思います。

少しずつでいいいかに私心を捨て公に身を委ねられるか。

自由な時はそのように発想できますが、仕事に行き詰まったり、知識にとらわれたとたん、自分自身が苦しみ、周囲も苦しめて不自由になります。

経営者の仕事は社員に夢を与え続けること。

トップが人格を高め伸びなければ、幹部は決して伸びません。

子供じみた怒りの本能に委ねている暇は決してありません。
                
                        
平成21年6月1日

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