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2008.11.01

会計がわからんで経営ができるか

 大企業を安定性の高い四輪駆動の車に例えたとします。中小零細企業は安定性の悪い原動機付き自転車ではないでしょうか。

 

 四駆の車では何の問題にもならない小さな石ころのような障害物が、原付にとっては転倒を引き起こすこともあります。どんな道でも進んでいける四駆の大企業はナビゲーションもしっかりしているので困難な道は選びません。

 

 しかし、原付はナビゲーションもありません。大企業は常にしっかりと計画を立て安全な経営を行います。自己資本も充実しています。

 

 それに引き替え中小企業はどうでしょう。計画どころか現状把握もままならない会社もあります。会計を後追いの仕事でしかないと考えているからです

 

 興味関心があるのは利益がいくら出たか税金はいくらか、その2点です。

 「会計がわからんで経営ができるか」実学(稲盛和夫氏著)の中で一番衝撃を受けた言葉です。

 

 私が今まで言いたくて言えなかった言葉です。経営者の皆様の中には「数字が嫌いだ」と堂々とおっしゃる方がおられます。

 

 まずその考えを捨てて頂きたいと思います。経営には強い意志が必要であると言われます。心から数字を必要だと思い愛すればこそ数字を体得できるのではないでしょうか

 

 皆さんも「私は数字が大好きです」と心から向き合って下さい。きっと数字がわかるようになるはずです。

 

 最後に私たち職業会計人にとっては、会計だけわかっても経営がわかるか・・自覚している会計人は少ないのではないでしょうか。常に自戒の念をこめ仕事をしていきたいと思います。

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