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2011年04月

2011.04.01

自らの魂に火をつけろ

初めに、東日本大震災により、被災された多くの方の御冥福と復興を心よりお祈り申し上げます。

 

戦後最大の未曾有の大災害、あまりにも大きすぎる代償、これほど大きな犠牲を払ってまで、神様が私たちに教えようとしていることは何なのか。私たちは、その神様の警鐘に、真摯に耳を傾ける必要があるのではないでしょうか

一部の心ない人間がとっている恥ずべき行動は、神様の目にどのように映っているのでしょうか。

 

いたずらに放射能におびえる風評被害。今まさに、目に見えない敵と戦いながら行われている決死の復旧活動も、他人事にしか映らない当事者意識の欠落。非常事態での誤った認識は、ぎりぎりの生活の維持さえも、更に停滞させることに繋がります。一人一人が真実を見極める心眼を持ち、細心の注意のもとに発言し、行動しなければなりません

 

我が身だけ、我が家族だけを守ろうと買占めをする、被災地以外の私心に溢れた行動。そして、最も愚かであることは、被災していないにもかかわらず、周囲を見渡し、様子をうかがう、日和見主義による、自粛をあおる風土。消費における閉塞感は必ず経済を悪化させます。

そのような恥ずべき行動を、果たして神様が赦すでしょうか。生き残り、平常の生活が送れる人間の使命は何たるか。

今まさに、見えない蜘蛛の糸が天上からたらされているのではないでしょうか。 私たちは、たまたま東北に住んでいなかっただけ。

 

天上から今の日本を見渡すことができたなら、自分は何をなすべきか…戦後の焼け野原から立ちあがった日本人の気骨を、私たちは思いださねばなりません。そして、経営者である私たちがすべきことは、 自粛することではなく、今までの何倍も働き、業績を上げ、社会に還元すること

 

今こそ、日本中に元気を与えるべく、自らの魂に火をつけよ!これこそ、私たち経営者の使命ではないでしょうか。

(週刊朝日4/1号のJAL稲盛会長の記事よりタイトルを引用しました)

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