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2012年08月

2012.08.25

事の外に立つ

大きな目標を掲げると、大きな課題が目の前にそびえたちます。その壁を乗り越えようと、必死で知恵を絞り出しますが、問題は山積し、雪崩のようにおしよせます。圧倒的な現実との乖離に、正直目を覆いたくなり、何から手をつけていいかわからない・・・

 事の真髄は何であるか?焦ることなく、じっくりと腰を据えて、不退転の覚悟で、抜本的な改革に踏み切る必要があります。

 

 しかし実際は、多くの人が近視眼におちいり、当面の問題にしか目を向けられないのはなぜでしょうか。資金がないのでそこまで手が回らない・・・余剰人員はいない、皆忙しい・・・理想はわかるが目の前のお客様を増やさないと売上は伸びない・・・皆、口々に言います。

 

 小手先の対応で、その場を凌いだところで、抜本的な改善にならないことは明白です。緊急性が高く、重要性が低い当面の問題を解決しようとして、それ以外の事を先送りにし、放置しているのです。一歩引いて静観すると、まさに中小企業病。いつまでも中小企業から抜け出すことができない決定的な要因です。

 

幕末の財政改革の天才、山田方谷に相談したら、何と答えてくれるでしょうか。

「治国の大方針をかえりみなければ理財の道も又ふさがれてしまう。眼先の空腹を満たそうとして利にあがいても一時凌ぎしか出来ない事をこころしていただきたい。政治経済の上に立つ者は、空腹という事の内に屈せずに、事の外からながめ、大局的立場から対策、方針を確立してゆかなければならない。~中略~ 卵が先か、鶏が先かの循環論からは何も生まれてはこない。世の治世者は応急処置に走り回るのではなく、事の外に立って、抜本的な方針をまずととのえ戦略を実行するのが使命である」         

 ~炎の陽明学者、山田方谷伝より~

 

 ふと自分自身に問いかけます。その目標の源泉は何たるか?“やらなければならない”という義務感、使命感に留まっていないか?まずは、その義務感、使命感をも超越すること。自分の代で成し遂げられなくとも、将来世代に向けて一役をにないたい!!そんなワクワクする夢を志に、事の内に屈せず、事の外に立ち、誠の道を歩んでいきたいと思います。

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